経済

景気停滞中でも世界経済は長期的に成長すると信じられる理由

FACTFULNESS

2020年4月現在、世界的に数年続いた景気増進が止まり、不安定な状態になっています(詳細への言及は避けさせて頂きます)。

eMAXIS 全世界株式インデックスファンドなど、世界経済の成長に対して投資を行っている方の中には、現状に不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

私はこのような状況下でも、世界経済は長期的に見て成長すると信じています。

その理由について、今回は『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣(著者:ハンス ロスリング)』の紹介を通して解説していきます。

世界全体の所得は増えている

FACTFULNESSでは、所得のレベルを4つのグループに分ける考え方を提唱しています。

  • レベル1 1日2ドルまで
  • レベル2 1日8ドルまで
  • レベル3 1日32ドルまで
  • レベル4 1日32ドル以上

レベル1の中には所得が1日1ドル、日本で考えたら毎日100円ほどで過ごさなければいけないような状態で、医療もまともに受けられない極度の貧困状態にいる人もいます。

移動手段で考えると、レベル1は徒歩のみ、レベル2は自転車、レベル3はバイク、レベル4は車といった感じです。

現代の人口分布はおおむね以下の通りです。

  • レベル1 10億人
  • レベル2 30億人
  • レベル3 20億人
  • レベル4 10億人

世界の大部分の人々はレベル2〜3の暮らしをしています。

200年前まで世界の85%がレベル1の暮らしをしていましたが、時代の流れとともにレベル2、レベル3、レベル4へと各レベルの人々の所得は確実にステップアップしています。

分断本能による思い込み

上記のような状態を踏まえると、国を分類する上でよく使われる「途上国」と「先進国」という呼び名があまり役に立たないことが分かるかと思います。

人間の持つ本能の1つに分断本能があり、物事を2種類に分けて考えたくなるというものです。

豊かな生活をしている人々と、そうでない人々。

日本に住んでいてテレビなどでレベル1の生活を目にしたことで、日本のようなレベル4の「先進国」とそれ以外の「途上国」という極端な見方に分けて考えてしまっていいます。

世界の大半を占めるのは中間層であるにも関わらず、そこに目を向けられていません。

実際に私もインドネシアのバリに行った際にはじめてバイク社会を目にしました。道路を走っているのは車よりも圧倒的にバイクが多い。

バリでは多くの人がレベル3の暮らしをしていました。ずっと日本から出なかったら知らなかった光景です。

ビジネスチャンスは広がっていく

過去のデータから所得レベルが上がり続けていることを考えても、今後も所得レベルが上がっていくと考えていいでしょう。

そうなると、今まで自給自足の生活をするので精一杯だった人々が給料をもらう仕事をし、色々なものを買うようになります。

世界人口の大半を占める、今までビジネスの対象として考えられていなかった層がこれからのビジネスチャンスになっていきます。

レベル3やレベル4の生活をする人が増えれば、経済はどんどん回っていきます。

このことから、今日明日ですぐに何かが変わるとは思いませんが5年、10年、20年と長期的に見れば世界経済は着実に成長していくと私は考えています。

10種類の本能による10の思い込みをなくす

世界中を旅して回ることができれば思い込みをなくして世界を正しく見ることができるようになるでしょうが、なかなかそういうわけにもいきません。

FACTFULNESSでは、先述した分断本能の他にも9つの本能による思い込みを取り上げ、データを正しく見ることで全部で10の思い込みをなくして世界を正しく見る習慣の付け方を教えてくれます。

10種類の本能と思い込み
  1. 分断本能「世界は分断されている」
  2. ネガティブ本能「世界はどんどん悪くなっている」
  3. 直線本能「世界の人口はひたすら増え続ける」
  4. 恐怖本能「危険でないことを恐ろしいと考えてしまう」
  5. 過大視本能「目の前の数字がいちばん重要」
  6. パターン化本能「ひとつの例がすべてに当てはまる」
  7. 宿命本能「すべてはあらかじめ決まっている」
  8. 単純化本能「世界はひとつの切り口で理解できる」
  9. 犯人捜し本能「誰かを責めれば物事は解決する」
  10. 焦り本能「いますぐ手を打たないと大変なことになる」

読みすすめることで、世界はより良くなっているんだという実感が湧いてきて安心できます。

メディアの極端な情報に踊らされず、正しくデータを見る習慣を身に着けたい方はぜひチェックしてみて下さい!